独自動車大手ダイムラーのトーマス・ウェーバー取締役(研究開発担当)は1日発行の独経済紙『ハンデルスブラット』に掲載されたインタビュー記事の中で、独自動車部品大手のボッシュから自動車用の二次電池を調達する可能性もあり得るとの見解を示した。ダイムラーはすでに、独化学大手のエボニックとリチウムイオン電池の開発・生産で協力関係にある。
\同取締役は二次電池の調達について、電気自動車(EV)だけでなく、ハイブリッド車にも二次電池は搭載されていると説明し、さまざまな種類の電池が必要になると指摘。このため、エボニックと協力する一方で、ボッシュから電池を調達することは矛盾しないとの見解を示した。
\ \■ リテックの新工場建設を計画
\ \ダイムラーとエボニックは2008年にリチウムイオン電池セルを開発・生産する合弁会社リテック(Li-Tec)を設立した。独東部のカーメンツにあるリテックの工場では近く量産を開始する予定。
\ウェーバー取締役はカーメンツ工場について、二次電池の需要拡大に伴い、近い将来、生産能力が不足することも考えられるとし、生産能力を増強する意向を示した。ダイムラーでは、カーメンツに第2工場を建設するか、国外に新工場を建設するかについて、近く決定する方針であることを明らかにした。
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