独自動車大手ダイムラーのバス事業部門(メルセデス・ベンツ、セトラ、オリオン)を統括するハルトムート・シック事業本部長は独dpa通信に対し、今年4‐6月期(第2四半期)以降は再び黒字に転換するとの見通しを示した。同部門は1‐3月期、受注低迷が響き3,300万ユーロの営業赤字(EBITベース)を計上したが、受注が急増しているため、業績回復が顕著になっているという。
\シック本部長によると、主要顧客である自治体が金融・経済危機による税収不足からバスの発注を手控えたことが打撃となった。「経済危機の影響が遅れて路線バス業界に波及した」という。一方、ここ数カ月で受注高が出荷高を上回るなど業績は急速に回復しており、受注残も1年前の同じ時期に比べ大幅に増えている。ダイムラーのバス部門は現在、週27時間の時短操業などで生産調整しているが、下半期から通常操業に戻る見通しだ。
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