独自動車大手のフォルクスワーゲンはこのほど、デリバリーバン「クラフター」をマイナーチェンジした。姉妹モデルであるメルセデス・ベンツ「スプリンター」に比べ市場シェアで大きく水をあけられているため、CO2排出量など環境性能を高めて巻き返しを図る。独業界紙『アウトモビール・インドゥストリー』(オンライン版)が報じた。
\VWによると、クラフターとスプリンターは同社とメルセデス・ベンツが共同開発したモデルで、外観は異なるものの技術的仕様はほとんど共通だ。しかし、市場シェアでは大きな差が出ている。スプリンターがドイツ国内のデリバリーバン市場で3分の1のシェアを獲得しているのに対して、クラフターは10%にとどまっている。
\今回のマイナーチェンジでは、従来の5気筒ディーゼルエンジンに代わって2リッターコモンレール・ターボディーゼル(TDI)エンジンを搭載。80kW、100kW、120kWの3機種を用意した。120kWモデルの走行100キロメートル当たりの燃費は7.2リットルで、現行モデルから3.6リッター改善した。また、走行1キロ当たりCO2排出量も285グラムから189グラムに抑えている。
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