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2011/6/3

企業情報 - 自動車メーカー

フィアット、新型「イプシロン」でランチアの巻き返し図る

この記事の要約

伊自動車大手のフィアットは、7月2日からドイツ市場で傘下ブランドのランチアから「イプシロン」の新モデルを発売する。新モデルの投入で近年不振が続くランチアの巻き返しを図る。また、ドイツでは資本参加するクライスラーとランチア […]

伊自動車大手のフィアットは、7月2日からドイツ市場で傘下ブランドのランチアから「イプシロン」の新モデルを発売する。新モデルの投入で近年不振が続くランチアの巻き返しを図る。また、ドイツでは資本参加するクライスラーとランチアのディーラー網が統合されてから初めての新製品投入となる。

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新モデルは従来の3ドアのほか5ドア車を追加。エンジンは、小排気量ながら高パフォーマンスの2気筒ターボTwinAirエンジン(最大出力85ps)、1.2リットルガソリンエンジン(同69ps)、マルチジェット・ディーゼルエンジンの3種類を用意した。いずれもアイドリングストップ機能を標準装備している。また、ヒルホルダー(坂道発進のための補助機能)や電子制御アンチロック・ブレーキシステム(EBD)、4~6個のエアバッグ、ISOFIX規格のチャイルドシートを装備し、安全面も強化した。色はシルバー、ゴールド、プラチナの3バリエーションを用意。また、「Blue&Me TomTom LIVE (エンターテイメント・ナビゲーションシステム)」や「Magic Parking (駐車アシストシステム)」をオプション購入できる。価格は、1.2リットルガソリンエンジン搭載のスタンダードモデルで1万2,500ユーロからとなる予定。

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フィアットは2009年に米クライスラーグループに資本参加したのに伴い、クライスラーとランチアの欧州販売網を統合し、販売体制をスリム化した。ドイツでは6月1日から新体制の販売網が始動した。

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フィアット・ドイツ法人のマンフレッド・カントナー社長は、「販売台数を数倍に伸ばすことを考えている」と述べた。ランチアはドイツ市場で2010年に1,463台、今年1~4月は411台を販売したにとどまっている。

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