2010年5月に倒産した独自動車向け精密部品メーカー、パンプス(ケルン近郊マイナーツハーゲン)の管財人は5月25日、独自動車部品会社フォルマン(デュッセルドルフ近郊グレーヴェルスベルク)にレムシャイト工場を売却することで合意したことを明らかにした。売却は6月1日付で実施される。取引金額など詳細は明らかにしなかった。
\パンプスはマイナーツハーゲン、レムシャイトなどドイツ国内の4カ所とチェコのカメニチェに工場を持つ。同社はさきの自動車不況の直撃を受けて業績が急速に悪化し、資金繰りに行き詰まって昨年5月に会社更生法の適用を申請した。倒産後は、管財人のもとで再建を進めてきた。ドイツ国内の従業員は現在320人、10年の売上高は7,600万ユーロだった。
\パンプスのディルク・アンドレス管財人はレムシャイト工場を売却する理由について、同拠点が主に手がけるパンチ部品が中核事業からはずれているためと説明。売却によって本業に経営資源を集中させる考えを示した。
\フォルマンは同工場の全従業員を引き受け、今後もリストラや配置転換などは実施しないとしている。
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