独産業設備大手のデュルは5月24日、デンマークの冷媒充填技術大手アグラムコウ・フルーイッド・システムズA/S(セナボー)を買収することで合意したと発表した。コペンハーゲンのプライベート・エクイティ会社Industri Udviklingからアグラムコウの発行済み株式の55%を取得する。買収金額など詳細は明らかにしなかった。
\アグラムコウは1977年の設立。デュルによると、家電製品やヒートポンプ向けの冷媒充填技術では世界最大手。また、環境に有害な冷媒の回収・再生処理も手がける。従業員は約110名、10年の売上高は2,100万ユーロだった。
\デュルは子会社デュル・ソマック(ザクセン州シュトルベルク)を通して、自動車産業向けに燃料や冷媒ガスなど充填する装置を生産している。アグラムコウを傘下に収めることで充填装置事業を強化するとともに、顧客層を拡大する考えだ。
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