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2011/6/10

総合 – 自動車産業ニュース

独乗用車新車登録、5月は22.0%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した同国の5月の乗用車新車登録は、30万4,543台となり、前年同月に比べ22.0%増加した。ドイツメーカーの販売が伸びたほか、大型モデルの販売が好調だった。1~5月の累計は前年同期比 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した同国の5月の乗用車新車登録は、30万4,543台となり、前年同月に比べ22.0%増加した。ドイツメーカーの販売が伸びたほか、大型モデルの販売が好調だった。1~5月の累計は前年同期比13.1%増の133万4,197台に拡大した。

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5月の新車登録をカテゴリー別に見ると、上級クラス(アウディ「A8」、メルセデス・ベンツ「Sクラス」など)が前年同月69.0%増、オフロード車は53.2%増、大型バン(VW「トゥーラン」など)は50.2%増と販売が好調だった。一方、ミニクラス(スマート「フォーツー」など)は前年並み、コンパクトクラス(フォルクスワーゲン「ゴルフ」、「ジェッタ」など)は8.8%増となり、全体の増加率と比べると小幅の伸びにとどまった。

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ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が25.0%増の6万7,613台となるなどドイツメーカーは軒並み2ケタ増を確保した。ただ、メルセデス・ベンツは0.1%減と振るわなかった。

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国外ブランドでは、首位のシュコダが29.7%増の1万4,201台に拡大。以下、ルノー・ダチア(1万3,543台、5.2%増)、フィアット(9,934台、13.6%増)、プジョー(9,069台、18.1%増)が続いた。韓国メーカーの現代(7,853台、22.2%増)と起亜(3,639台、21.1%増)も堅調な伸びを示した。

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日本メーカーでは、三菱自(72.5%増)、日産/インフィニティ(61.4%増)、スズキ(26.2%増)、トヨタ/レクサス(11.9%増)が2ケタ増となった一方、ホンダ(37.7%減)、マツダ(19.9%減)、スバル(27.6%減)、ダイハツ(2.5%減)は前年実績を下回り明暗を分けた。

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■ 電気自動車の新車登録は240台

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5月の乗用車新車登録のうち、電気自動車は240台、ハイブリッド車は890台だった。燃料別では、ディーゼル車が全体の47.2%を占めた。新車登録の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均147.4グラム。個人の割合は42.2%だった。

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■ 独乗用車市場、国内受注・輸出ともに好調

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独自動車工業会(VDA)のまとめによると、独自動車メーカーの国内受注は5月が前年同月比18%増、1~5月の累計でも前年同期比19%増に拡大した。内外ともに需要は高く、輸出も5月が同16%増の42万1,700台、1~5月の累計では11%増の195万3,900台となり、過去最高だった2008年の1~5月の輸出実績を超えた。

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乗用車の生産台数は前年同月比20%増の56万3,300台、1~5月では前年同期比9%増の253万4,600台に拡大し、2008年1~5月の過去最高を上回った。

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VDAのヴィスマン会長は今後の見通しについて、受注好調から2011年通期でも明るい見通しを示す一方、燃料価格の上昇が個人消費を大幅に抑制しており、自動車販売に影響する恐れもあると指摘した。

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