仏自動車工業会（CCFA）が1日発表した2011年5月の新車販売統計によると、ルノー・グループ（ダチアを含む）の販売台数は4万1,985台と、前年同月から18.2％落ち込んだ。全ての車種でディーゼルエンジンの調達が間に合わず、生産に影響が出ている。ルノー単体では13.6％減の3万5,521台だった。
\ルノーのカンビエ販売取締役は、仏経済紙『ラ・トリビューヌ』の取材に対し、「フランスを含む欧州の工場で、全てのモデルにディーゼルエンジンが不足しており、完成車の生産台数が減少した」と語った。ディーゼルエンジンが不足している原因として同取締役は、小型ディーゼル車に対する需要が予想以上に大きく伸びており、当初の生産計画では対応できなくなっていると説明。生産能力の増強など対策を講じてはいるものの、エンジン不足が緩和されるのは下期になるとの認識を示した。人気の小型車「クリオ」のディーゼル車を今注文した場合、納車は10月末になる見通しだという。
\5月の仏新車販売台数は、前年同月比6.1％増の19万7,701台だった。
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