仏PSAプジョー・シトロエンのフィリップ・バラン会長は5月31日に開催された年次株主総会で、三菱自動車との協力関係について言及、関係強化を検討しているものの、最優先事項とは考えていないとの認識を示した。
\三菱自は電気自動車(EV)「i-MiEV」をPSAにOEM供給しているほか、小型商用EVの開発でも協力している。三菱自とBセグメント車を共同開発する可能性について問われたバラン会長は、「我が社は新興国市場向けのBセグメント車を必要としており、検討中だ」とする一方で、「三菱自との関係についてあらゆる選択肢を検討しているが、共同開発する方向にはまだ至っていない」と述べた。
\同会長はまた、2010~12年のコスト削減目標を、09年に発表した33億ユーロから37億ユーロに上方修正することを明らかにした。昨年の削減規模が15億ユーロと計画を4億ユーロ上回ったため、今年と来年でそれぞれ11億ユーロを削減することを計画している、とした。
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