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2011/6/17

一般・技術・その他 (旧)

独ポルシェ、運転支援システム「ACC InnDrive」で燃費改善

この記事の要約

ポルシェは燃費を最適化する運転支援システム「ACC InnDrive」を開発している。従来の車間距離制御装置(ACC)をベースにしたもので、勾配やカーブの曲がり具合などの地理情報や、速度制限などの交通情報に配慮しながら加 […]

ポルシェは燃費を最適化する運転支援システム「ACC InnDrive」を開発している。従来の車間距離制御装置(ACC)をベースにしたもので、勾配やカーブの曲がり具合などの地理情報や、速度制限などの交通情報に配慮しながら加速や減速を調整し、最適な燃費で走行する仕組み。試験車両では燃費を約10%削減することができたとしている。

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ポルシェは従来のACCに、カーナビ情報や全地球測位システム(GPS)の位置情報を加えたほか、エンジンや駆動装置、ブレーキの制御システムを連携させて、自動的に最適な燃費で走行するシステムを開発している。ドライバーはハンドルを操作するだけでよいが、ブレーキやアクセルを踏むことで瞬時に自動運転を解除することができる。

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従来のACCでは、高速道路で前方車両との車間距離を一定に保つことに重点が置かれているが、ACC InnDriveでは主に都市部や国道での燃費改善を念頭に置いている。

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「パナメーラS」を使用した試験車両では、「コンフォート」と「ダイナミック」の2モードを用意した。コンフォートでは1秒あたりの横加速度が3.5メートルであるのに対し、ダイナミックでは同4.5メートルとなるなど、走行モードによって設定を変えている。ドライバーの好みに応じて個人設定もできる。将来は「エコ」および「スポーツ」モードの導入も計画しているという。

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