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2011/6/17

一般・技術・その他 (旧)

ボルボ、野生動物との衝突事故防止システムを開発

この記事の要約

スウェーデンの乗用車メーカー、ボルボ・カー・コーポレーションは、野生動物との衝突事故を防止するための運転支援システムを開発している。既存の歩行者認識システムや緊急ブレーキシステムをベースに開発を進め、数年後の市場投入を計 […]

スウェーデンの乗用車メーカー、ボルボ・カー・コーポレーションは、野生動物との衝突事故を防止するための運転支援システムを開発している。既存の歩行者認識システムや緊急ブレーキシステムをベースに開発を進め、数年後の市場投入を計画している。

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開発中のシステムは、レーダーセンサーと赤外線カメラにより、車両の前方にいる動物を認識すると、警告音でドライバーに知らせる。ドライバーの反応がなく衝突の危険が高まると緊急ブレーキが自動作動する仕組み。

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ボルボは夜明けや夕暮れ、日中、夜間の両方で作動するシステムの開発を目指しており、当初はシカなど野生の大型動物を認識できるようにする。将来は画像分析の精度を高めて幅広い種類の動物に対応できるようにする計画。

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ボルボによると、スウェーデンでは2010年に野生動物との交通事故が約4万7,000件あった。うちヘラジカとの事故は約7,000件を占めている。

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独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、欧州の自動車メーカーではBMWが路上の歩行者を探して照らすサーチライトシステムを開発しており、将来は動物にも対象を広げる意向を示している。

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