独高級車メーカーのBMWとレンタカー大手のシクストは9日、ミュンヘンでカーシェアリングサービス「ドライブ・ナウ」の営業を開始した。当初の計画では4月にスタート予定だったが、同サービスを提供する合弁会社の設立に関する欧州連合(EU)当局からの認可が5月末となり、延期を余儀なくされていた。
\ドライブ・ナウでは、利用者はまずウェブサイトでユーザー登録した後、最寄りのシクスト営業所に出向き、自動車キーとして機能する認証チップを免許証に貼り付けてもらう。車を利用する時には(1)免許証をフロントガラスに設置された読み取り機にかざしてドアロックを解除する(2)車内のパネルに自分の暗証番号を入力するとともに、車内の清潔状況や破損傷などの有無を確認して入力する(3)エンジンをかける――の手順を踏む。利用終了時には車内パネルの「走行終了」を選択し、認証チップを読み取り機にかざしてドアをロックするだけでよい。車は市内の無料の路上駐車スペースに乗り捨てできる。
\車の検索は、ウェブサイト(www.drive-now.com)と専用のスマートフォン用アプリから行う。予約は不要で、空車であればいつでも利用できる。現在地と利用したい車が大きく離れているなど、取りに行くのに時間がかかる場合は予約ができる。インターネットやスマートフォンが使えないユーザーには電話による照会・予約サービスを提供している。
\ドライブ・ナウのサービス地域は今のところミュンヘンだけだが、年内にベルリンでもサービスを開始することになっている。
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