欧州自動車工業会(ACEA)が6月28日発表した欧州連合(EU)の2011年5月の商用車新規登録台数は前年同月比25.1%増の17万7,811台に拡大した。全てのカテゴリーで前年実績を上回ったが、なかでも中・大型トラックの販売が好調だった。今年は前年に比べ営業日が1.7日多かったこともプラスに働いた。1~5月の累計は前年同期比15.8%増の83万5,539台だった。
\主要市場の5月の登録台数を見ると、フランスが32.2%増の4万6,286台、ドイツが38.4%増の3万828台、英国も17.2%増の2万3,244台と大幅な2ケタ増となった。一方、スペインは3.5トン以下の小型商用車の販売低迷が響き13.3%減の1万1,287台に減少した。
\カテゴリー別では、3.5トン以下の小型商用車は前年同月比21.5%増の14万6,350台に拡大した。主要市場では、スペインが18.3%減と2ケタ減となった一方、英国は17.3%増、フランスは28.4%増、ドイツも36.0%増と好調だった。
\3.5トン超の中・大型トラックは、全体で50.8%増の2万8,584台となり、大幅な2ケタ増となった。英国が31.5%増、スペインも40.5%増と好調だった。ドイツは44.3%増、フランスも73.5%増に拡大した。16トン超の大型トラックに限定すると、全体では63.1%増の2万1,463台に拡大。フランスが87.4%と最も大きく伸びた。ドイツは48.7%増、スペインは45.6%増、英国も43.1%増と好調だった。
\バスは5.3%増の2,877台と他のカテゴリーに比べると全体的に小幅のプラス成長にとどまった。スペインが20.5%増、ドイツが35.5%増、フランスが47.6%増に拡大した一方、主要市場では唯一、英国が40.0%減と大幅に落ち込んだ。
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