英自動車工業会(SMMT)がこのほど発表した2011年5月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は前年同月比4.9%減の9万9,280台だった。内訳は、輸出が11.0%増の8万2,566台、国内向けが44.2%減の1万6,714台。商用車の生産は前年同月比5.0%減の1万205台で、内訳は輸出が21.4%減の5,798台、国内向けが30.8%増の4,407台だった。また、5月のエンジン生産は21万4,218基と、前年同月から4.0%増加した。
\SMMTのポール・エヴェリット会長は、東日本大震災によるサプライチェーンの混乱にもかかわらず、5月の自動車生産の減少幅が4.9%にとどまったことを評価。大手自動車・部品メーカーが英国への投資拡大を表明していることに言及し、「自動車業界における将来の雇用と生産を確保し、サプライチェーンに新たなチャンスを開くものだ」とコメントした。SMMTのまとめによると、11年上期に発表された自動車関連の投資計画は12件、投資総額は25億ポンド、新規雇用の創出規模は4,500人に上っている。
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