赤字経営が続く独自動車メーカーのオペルは、2012年に数百万ユーロの黒字を確保する見通しだ。米業界紙『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』(ANE)が消息筋の情報として報じた。
\同社のクラウス・フランツ事業所委員長は独dpa通信に対し、「リストラ対策の効果が出ており、12年には(ANEが報道した程度の)黒字を確保できる見通し」とコメント。また、上半期(1-6月期)の欧州自動車販売市場におけるシェアが6.4%に上昇するなど、リストラ計画の当初見通しより好調に推移していることも追い風になっているとした。同社はこの流れに乗って2010年代半ばまでに欧州市場で8.5%、本拠地のドイツ市場でも10%のシェアを達成することを目指している。
\一方、オペルのカールフリードリヒ・シュトラッケ社長は「我々の目標は来年から黒字を確保することにある。具体的な数字は現時点ではコメントできない」と述べ、報道内容については言及しなかった。
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