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2011/7/15

企業情報 - 部品メーカー

中国自動車部品メーカー、独KSMキャスティングスを買収

この記事の要約

汎欧州プライベート・エクイティ会社のCognetas(本社:ロンドン)は7月7日、傘下の独自動車部品メーカーのKSMキャスティング・グルッペ(以下、KSM)を中国の同業CITIC Dicastal Wheel Manuf […]

汎欧州プライベート・エクイティ会社のCognetas(本社:ロンドン)は7月7日、傘下の独自動車部品メーカーのKSMキャスティング・グルッペ(以下、KSM)を中国の同業CITIC Dicastal Wheel Manufacturing(以下、CITIC Dicastal)に売却すると発表した。同取引は中国政府や競争当局の認可を得て、年内にも完了する見通し。

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KSMは自動車の車台やエンジン部品に使用するアルミニウムやマグネシウムなどを材料とする軽量の鋳造部品を製造している。独鉄鋼大手ティッセンクルップの子会社ティッセンクルップファールツォイクグスを前身とし、2005年にマネージメントバイアウトを通してCognetasの傘下に入った。従業員数は約2,700人で、顧客には独自動車大手のフォルクスワーゲンやダイムラー、独自動車部品大手のベンテラー、ボッシュ、ZFなどを持つ。2010/11年度(3月末締め)の売上高は約4億ユーロだった。ドイツに4工場を持つほか、チェコと中国にもそれぞれ工場を持つ。

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CITIC Dicastalは中国の複合企業CITIC グループの子会社で、河北省秦皇島市に本社を置く。1988年の設立で、自動車業界向けにアルミニウム製リムを供給している。KSMの買収により、技術力を強化するほか、両社の製品のクロスセリングにより欧州およびアジア市場向け製品のラインアップを拡大する。また、CITIC Dicastalのアジア事業も強化していく方針だ。

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