独自動車部品大手のシェフラーは7日、これまで複数の部門に分散していたエレクトロモビリティ開発事業を、新たに新設した「eモビリティシステム部門」に統合すると発表した。自動車部門と産業部門がそれぞれに培ってきた技術ノウハウを集結することで、総合的にシステム開発できる体制を整えるとともに、大きな成長が見込まれている電気自動車市場で足場を固めることを計画している。
\シェフラーは新部門の発足に伴い、ドイツの3拠点(ヘルツォーゲンアウラハ、ビュール、ズール)で既存の研究開発施設の規模を拡大するとともに、中国と米国にも新たな研究開発拠点を開設する。「eモビリティシステム部門」の従業員は当初300人でスタートし、エンジニアや自然科学系、経済学を専攻した専門職を採用するとしている。
\同社の製品技術開発部門を統括するペーター・グルッツナー氏は「サプライヤーはエレクトロモビリティの発展に向けて重要な役割を担っている。我々は技術革新と未来を先取りする製品を提供することで、技術の進歩と将来の事業の安定に貢献する」と述べ、新部門の発足に意欲を示した。
\