ネットフォーラムやコミュニティといったソーシャルメディアが自動車の購入決定で果たす役割が大きくなっている。独最大の自動車コミュニティサイト「motor-talk.de」の訪問者数は2007年の年4,400万人から10年には同1億1,200万人と2倍以上に拡大した。一方、自動車雑誌『アウト・シュポルト・ウント・モートア』の定期購読者数は同じ時期に23万4,000人から19万1,000人に減少しており、従来メディアの地位が低下していることがみてとれる。11日付独業界紙『アウトモビールボッヘ』が報じた。
\Motor-talk.deは6月、自動車ポータルautobild.deと共同でユーザーの走行レポートコーナーを新設した。Motor-talk.deが実施したアンケート調査によると、同コーナーで購入候補車の長所や短所などを調べたと回答した登録ユーザーは48%に上った。
\中古車ポータルサイト運営大手Autoscout24と自動車市場調査会社プルスが今年初めに実施した調査によると、中古車購入者の97%、新車購入者のほぼ全員が事前にインターネットで調べていた。また、ネットで情報検索した人の68%はフォーラムやコミュニティサイトでユーザーの走行レポートを読んでいた。一方、購入前に専門誌を参照した人は中古車で55%、新車で77%にとどまっており、インターネットの重要性を裏付ける結果となった。
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