今年2月に経営破たんした独自動車樹脂部品メーカーttbは、再建計画で債権者側と合意した。同社の管財人を担当する法律事務所（以下：管財人）が明らかにしたところによると、アイヒェンツェル（ヘッセン州）とエーベレーベン（チューリンゲン州）にある製造子会社（工場）は事業を継続するとともに、経営再建に向けた取り組みを続ける。また、同社の買収に関心を示す投資家がすでに多数名乗りを上げているという。
\ttbは樹脂射出成形部品に特化しており、ボッシュ、ブローゼ、グラマー、フロイデンベルク、オートモーティブ・ライティングなどの大手自動車部品メーカーを顧客に抱える。アイヒェンツェル工場では主に大型の部品を製造しており、従業員は315人。エーベレーベン工場は小型部品の製造が中心で、従業員は現在約70人。自動車市場の回復に伴う需要増を追い風に事業は好調に推移しており、顧客への部品供給や原料納入業者への支払いも滞りなく処理されているという。
\管財人はttbの正式な再建手続きに入った5月、100人以上の投資家に買収話を持ちかけた。この結果、20人以上の投資家が買収に関心があるとして詳細な資料を請求してきており、再建の見通しは比較的明るい、としている。
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