スイスの自動車部品・機械大手ジョージ・フィッシャー(GF)の2011年1-6月期(上半期)決算の営業利益(EBITベース)は1億3,000万スイスフランとなり、前年同期(7,300万フラン)から78%増加した。スイスフラン高で国外事業の利益が目減りしたものの、世界的な景気回復を受けて受注が増加したことに加え、さきの自動車不況の際に導入したコスト削減策による効果も奏功した。売上高は10%増の18億6,100万フラン、新規受注高は7.8%増の19億5,300万フランだった。
\部門別売上高では、GFオートモ-ティブ(自動車部品)が10.7%増の8億6,500万フラン、GFパイピングシステム(水道・ガス管などの配管材)が3.9%増の6億700万フラン、GFアジエシャルミー(工作機械)が19.3%増の3億8,900万フランと全部門が増収に転じた。EBITは自動車部門が2.2倍の4,400万フラン、パイピング部門が23%増の8,000万フラン、また700万フランの赤字を計上していた工作機械部門も1,200万フランの黒字に転換した。
\同社は今年下半期の見通しについて、フラン高が足を引っ張る恐れがあるとしながらも、おおむね上半期と同じペースで成長を維持できるとしている。
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