独自動車部品大手のボッシュが太陽光発電設備事業を強化している。同社は7月22日、ドイツ中部のアルンシュタットに同事業を統括する子会社ボッシュ・ソーラー・エナジーの新本社ビルと工場を開設した。また、年内にはマレーシアで新工場の建設を開始する。
\新社屋の投資は約5億ユーロ。管理部門のほか、シリコン単結晶(インゴット)からセル、モジュールまでを一貫生産できる工場や人材育成センターの機能も持つ。研究開発センターもあり、次世代製品や新たな生産プロセスを開発していく。同拠点では2012年までに1,000人以上の新規雇用を見込んでおり、年内にも約600人を採用する予定。
\マレーシアではペナン州のバトゥ・カワンに5億2,000万ユーロを投じて新工場を建設する。本社工場と同様にインゴットからモジュールまでを生産できる総合的な工場で、東南アジア市場のほか、米国にも製品を出荷する予定。
\同社は2008年に太陽電池セルメーカーのエルソルを買収し、太陽光発電事業に本格参入した。ボッシュ・ソーラー・エナジーは今年の売上高で10億ユーロの大台突破を見込んでいる。
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