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2011/8/5

企業情報 - 自動車メーカー

VW、2011年上半期は大幅な増収増益

この記事の要約

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループが7月28日発表した2011年上半期(1-6月)の連結決算は、営業利益が61億ユーロとなり、前年同期(28億ユーロ)の2倍以上に拡大した。販売好調を受けて、売上高は2 […]

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループが7月28日発表した2011年上半期(1-6月)の連結決算は、営業利益が61億ユーロとなり、前年同期(28億ユーロ)の2倍以上に拡大した。販売好調を受けて、売上高は25.8%増の778億ユーロとなり、売上高営業利益率は7.8%(前年同期:4.6%)に改善した。通期では売上高と営業利益で前年実績を大幅に上回ると予想している。

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営業利益のうち、VWブランド(乗用車)は21億ユーロ、高級車ブランドのアウディが25億ユーロを占めた。チェコ子会社のシュコダも好調で4億1,200万ユーロを計上し、前年同期(2億2,700万ユーロ)を大幅に上回った。軽商用車ブランドのVWヌッツファールツォイゲとスウェーデン商用車メーカーのスカニアもそれぞれ、2億3,500ユーロ、7億4,300万ユーロの黒字を確保した。スペイン子会社のセアトと高級スポーツカーブランドのベントレーは営業赤字となったものの、前年同期に比べ赤字幅は改善した。

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同社のマルティン・ヴィンターコルン社長は業績好調について、「戦略上重視している市場で販売が好調だったほか、新モデルの投入が販売増に寄与した」と説明し、通期の出荷台数が前年実績を上回る見通しを示した。

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上半期のグループ全体の販売台数は前年同期比15.9%増の410万台に拡大した。うち、VWブランド(乗用車)単独では13.7%増の220万台、アウディは15.3%増の76万2,000台を販売した。シュコダも21.3%増の36万2,000台と好調だった。

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税引き後利益は65億ユーロとなり、前年同期の18億ユーロから3倍以上に拡大した。このうち、21億ユーロは金融取引で、中国の合弁会社の利益や、ポルシェの株式のオプション購入権の評価見直しによる増益が含まれる。

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