仏自動車大手のルノーが7月28日発表した2011年上期(1~6月)決算は、売上高が前年同期比7.3%増の211億100万ユーロ、純利益は同52.2%増の12億5,300万ユーロにそれぞれ拡大した。東日本大震災によるサプライチェーンの混乱で欧州での販売は低迷したが、新興国市場が好調で、上期の新車販売は同1.9%増の137万4,123台となった。
\上期の営業利益は前年同期比19.2%減の6億3,000万ユーロに後退、営業利益率も前年同期の4%から3%に低下した。カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は、「供給面での制約や原材料費の高騰などの外部的要因が決算に影響を与えた」と説明した上で、供給問題は下期には収束するとの見通しを示した。
\ルノーは今年の自動車市場が世界全体で3~4%拡大すると予測。今年の自動車部門の営業フリーキャッシュフローで5億ユーロ以上を確保する目標を改めて確認した。
\