仏自動車部品大手のヴァレオが7月27日発表した2011年上期(1~6月)決算は、純利益が2億1,800万ユーロとなり、前年同期から30%増加した。日本を除くすべての市場で販売が伸び、売上高は前年同期比13%増の53億3,400万ユーロに拡大した。
\売上高の内訳は、OEM(相手先ブランドによる生産)が前年同期比15%増の45億1,000万ユーロ、アフターマーケットが3%増の7億1,900万ユーロ、その他が4%減の2億3,500万ユーロだった。OEMの地域別売上高は、欧州が15%増の27億2,000万ユーロ、日本を除くアジアが14%増の6億1,600万ユーロ、北米が39%増の6億4,000万ユーロ、南米が5%増の3億4,600万ユーロにそれぞれ拡大。日本は東日本大震災の影響により、24%減の1億8,800万ユーロに落ち込んだ。
\部門別の売上高は、コンフォート&ドライビングアシスタンスシステム部門が15%増の9億7,000万ユーロ、パワートレインシステム部門が18%増の15億4,900万ユーロ、サーマルシステム部門が8%増の15億5,900万ユーロ、ビジビリティシステム部門が11%増の13億400万ユーロだった。
\ヴァレオのジャック・アシェンブロア最高経営責任者(CEO)は上期の決算が好調だったことについて、エコカー向けの製品開発とアジアや新興国での販売強化を柱とする戦略が功を奏したと説明。通期でも市場を上回る成長を確保できるとの見通しを示した。
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