独高級スポーツカーメーカーのポルシェは23日、新型「911カレラ」の概要を発表した。フランクフルト国際モーターショー(IAA)で世界初公開する。「911カレラ」と「911カレラS」の2モデルとも走行100km当たりの燃費が10リットルを下回り、燃費と二酸化炭素(CO2)排出量は最大で16%削減した。9月1日から受注を開始し、12月3日から販売を開始する。
\燃費改善には、アイドリングストップ機能や温度制御、世界初となる7速マニュアルトランスミッション(MT)およびデュアルクラッチトランスミッション(PDK)などが寄与した。7速MTは、5速または6速からのみ7速にギアチェンジできるような設定となっている。新たな電動パワーステアリングも燃費改善に寄与する。
\「911カレラ」は、出力257kWの3.4リットル・ボクサーエンジン(水平対向エンジン)を搭載し、PDK搭載モデルでは走行100km当たりの燃費を前モデルに比べ1.6リットル少ない8.2リットルに、走行1km当たりのCO2排出量は194グラムと200グラム以下に抑えた。
\「911カレラS」は出力294kWの3.8リットル・ボクサーエンジンを搭載。燃費は前モデルに比べて1.5リットル少ない8.7リットル/100kmに、CO2排出量は205グラム/kmに改善した。
\新型モデルの車体はアルミニウムと鉄鋼を素材とし、重量を最大45キログラム軽量化した。ボディーシェル単独では約70キログラム軽量化しているという。また、リアスポイラーなどの改善などにより、空気抵抗係数(Cd値)を0.29に抑えた。
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