独自動車内装部品・シートメーカーのグラマーが10日発表した上半期(1-6月)決算は、売上高が前年同期比20.9%増の5億3,750万ユーロ、連結営業利益(EBITベース)が同72%増の2,580万ユーロに拡大し、大幅な増収増益となった。国外販売の好調やコスト構造の改善が貢献した。
\特に欧州と海外市場での売上高が伸び、それぞれ前年同期比21.9%増の3億5,450万ユーロ、同20.7%増の9,040万ユーロに拡大した。
\部門別にみると、上半期の世界自動車販売市場が好調だったことから、自動車部品部門の売上高は3億4,100万ユーロと前年同期から15.2%増加した。シートシステム部門も前年同期の1億5,900万ユーロから2億1,040万ユーロに急伸した。特に、商用車、鉄道車両向けシートが好調だった。
\上半期の増収増益を受け、同社は2011年通期の売上高を前年比10%増の10億ユーロ超と予想している。自動車部品・シート市場は今後も堅調に推移するものの、原料価格の上昇や為替変動、世界経済の不透明性などが業績の不安要素になるとみている。
\同社は7月、商用車向け電子部品を製造するベルギーのEiA Electronicsを買収し、技術基盤の強化に乗り出した。
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