仮想試作システム大手の仏ESIグループは8月16日、バーチャルリアリティ（VR）ソリューション大手の独ICIDO（シュツットガルト）を買収することで合意したと発表した。ICIDOの技術を自社製品に組み込むことで、提供するソリューションの性能を高め、競争力を強化する。買収金額など詳細は明らかにしていない。
\ICIDOは、フラウンホーファー研究機構の研究技術を製品化するために2000年に設立された。協調的意志決定（CDM: Collaborative Decision Making）システムの開発に特化しており、欧州と米国で事業を展開している。顧客にはアウディ、BMWといった自動車産業、エアバスやボーイングなどの航空宇宙産業のほか、ボンバルディア、キャタピラ、ジョン・ディーアなど国際大手企業が名を連ねる。ESIによると、2010年の売上高は460万ユーロだったが、売上高と利益は2ケタ台の勢いで伸びている。
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