スウェーデンのベーナシュボリ地方裁判所は8日、同国の自動車大手サーブの親会社であるスウェディッシュ・オートモビル(オランダ)が7日に申請したサーブの会社更生手続きを却下した。サーブの同手続き申請は2009年に続き2度目。サーブは法的管理下に置かれることで破たんをとりあえず回避し、提携で合意している中国企業からの出資を待つ意向だった。
\サーブは米ゼネラル・モーターズ(GM)の傘下にあった2009年2月、販売不振で業績が急速に悪化し、会社更生手続きを申請。2010年にオランダの高級車メーカー、スパイカー・カーズ(現スウェディッシュ・オートモビル)に売却され、倒産を逃れた。しかし、その後も経営不振が続き、サプライヤーへの支払いが滞って部品供給を止められ、4月から操業停止に直面。従業員への給与支払いもストップしている。
\裁判所に更生手続き申請が受理されていれば、サーブは債権者から保護されながら3カ月かけて再建手続きを進める見通しだった。
\サーブは中国の自動車販売大手の厖大汽貿集団、自動車メーカーの青年汽車集団から2億4,500万ユーロの出資を受けることで合意済みで、中国当局の承認を待っている段階にある。
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