ロシアの自動車大手ソレルスは1日、伊同業フィアットの車両の輸入販売権を来年1月からフィアットに移管することで合意したと発表した。移管対象には補修部品や製品保証、メンテナンスサービスも含まれる。フィアットは合意を受け、ロシア国内の販売網を再構築する方針を表明している。
\ソレルスはフィアットやいすゞ自動車、韓国・双竜自動車の車両を受託生産している。同社とフィアットは昨年2月に生産提携で合意。24億ユーロを投じてソレルス工場の生産能力を強化し、16年までにフィアットとクライスラー・ブランド車を年間50万台生産することを目指していた。しかし、生産規模や投資金額で折り合いが付かず、今年2月に計画を白紙撤回した。フィアットは今後、単独でロシア事業を推進していく方針を示している。
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