米フォード・モーターは、ドイツで開催中の第64回フランクフルトモーターショーで、環境対応エンジン「エコブースト」の直噴1.0リットル3気筒ユニットを初公開した。この3気筒エンジンは、フォードの歴史において、最も排気量の小さいエンジンとなり、「フォーカス」などのコンパクトカーに搭載する。
\エコブーストは、直噴とターボチャージャーを組み合わせたフォードの環境対応エンジンのシリーズで、これまで1.6、2.0、3.5リットルエンジンに採用している。今回発表された1.0リットルエンジンは、最高出力が100psと120psの2タイプあり、前者には5速MT、後者には6速MTを組み合わせる。可変バルブタイミング機構、シリンダーヘッド一体型のエグゾーストマニホールド、オフセットさせたクランクシャフトなどのほか、現在主流のアルミニウム製シリンダーブロックではなく、鋳鉄のブロックを使用することでアイドリング時の暖機エネルギーを50%も削減するなど、効率性を重視した設計が特徴。1キロメートル走行当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は120グラム以下となっている。
\この新型3気筒エンジンは、まず欧州仕様の「フォーカス」に搭載され、順次「Bマックス」、「Cマックス」にも採用される。将来的には、中国や北米市場で販売するモデルにも搭載する予定という。
\