独自動車大手ダイムラーのトラック部門であるダイムラー・トラックスとロシアの商用車大手カマズは16日、モスクワで開催された商用車見本市「COMTRANS」で両社の提携関係を拡大すると発表した。
\両社は2010年12月に車軸の合弁生産で合意。今回さらに、運転室(キャブ)の生産でも協力することで合意し、覚書(MoU)を交わした。2012年下半期から、メルセデス・ベンツがカマズにキャブの供給を開始する。カマズはタタルスタン共和国にあるナベレジヌィエ・チェルヌィ工場でキャブを組み立てる。将来は現地生産も視野に入れているという。
\見本市では、ダイムラー・トラックスの部品を使用し、カマズがロシア市場向けに仕上げたカマズの新型トラックが出展された。新シリーズは2014年からロシアで施行される排ガス基準「ユーロ5」に対応している。
\ダイムラーによると、ロシアは6トン超のトラックでは欧州最大の市場で、昨年は7万9,000台が販売された。2020年までに約19万台に拡大すると予想している。
\ダイムラーは2008年12月にカマズと戦略提携した。現在は欧州復興開発銀行(EBRD)と共同でカマズに15%を出資している。
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