英国で、低公害車テクノロジー開発を促進させるための5大学共同プロジェクトがこのほど発足した。政府の技術戦略委員会(TSB)の支援を受け、バッテリーやスーパーキャパシタの性能向上などを通して、より効率的で安価な低公害車の開発を目指す。
\プロジェクトの名称は「FUTURE(Fundamental Understanding of Technologies for Ultra Reduced Emissions)」で、インペリアル・カレッジ・ロンドン、オックスフォード、コベントリー、クランフィールド、ラフバラの5大学が参加。バッテリーとスーパーキャパシタ、燃料電池、電気機器、システム制御のためのパワーエレクトロニクスの4分野について共同研究を実施する。
\インペリアル・カレッジ・ロンドンの代表を務めるグレッグ・オファー氏によると、5大学の研究者は、今後5~10年間における英国の低公害車産業を学術的見地からサポートしたいというTSBの呼びかけに応えて結集した。プロジェクトの諮問委員会には、自動車メーカーやエンジニアリング企業も名を連ねるが、オファー氏は、「当該プロジェクトでは基礎研究が中心となり、企業から研究の方向性について指示を受けることはない」と述べている。
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