ドイツのフラウンホーファー風力エネルギー・エネルギーシステム研究所(IWES)は16日、スマートグリッドおよびエレクトロモビリティーのシステムや関連部品などを開発・試験するためのテストセンター「IWES-SysTec」の竣工式典を行った。総投資額は約950万ユーロ。
\同センターの敷地面積は約8万平方メートルトと広く、太陽光発電や風力発電設備、電気自動車の非接触充電技術をテストするための走行レーンなども整備する計画。
\同センターでは、低・中電圧系統のシステムや部品の試験などを実施するほか、再生可能エネルギーと電気自動車を連携する実験にも取り組む計画だ。
\IWESのあるヘッセン州は同センターの建設費として約150万ユーロを拠出。このほか、連邦政府の経済技術省(BMWi)が320万ユーロ、環境省(BMU)は約450万ユーロ、フラウンホーファー研究所は建設地の購入などに35万ユーロを投資した。
\IWESは2009年に風力エネルギー研究センターなど既存の複数の研究所を統合してヘッセン州のカッセルに設立された。職員数は現在約230人。2010年の予算は1,400万ユーロだった。
\フラウンホーファー研究所は傘下に約60の研究所を持つ巨大研究組織で、職員数は1万8,000人。研究予算は年17億ユーロに上る。
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