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2011/9/23

一般・技術・その他 (旧)

三井物産、露セベルスタリと鋼材加工・販売会社を設立

この記事の要約

三井物産は13日、ロシアの鉄鋼大手セベルスタリとサンクトペテルブルク近郊に鋼材加工・販売会社を共同で設立する契約を締結した。主に自動車向けの鋼材を加工・販売する。\ 資本金は約9億7,000万ルーブルで、出資比率は三井物 […]

三井物産は13日、ロシアの鉄鋼大手セベルスタリとサンクトペテルブルク近郊に鋼材加工・販売会社を共同で設立する契約を締結した。主に自動車向けの鋼材を加工・販売する。

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資本金は約9億7,000万ルーブルで、出資比率は三井物産が25%、セベルスタリが75%。加工能力は年17万トン。2013年半ばの操業開始を目指す。総合商社が鋼材加工事業に参入するのはロシアでは初めてのケースという。

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三井物産はこれまで世界各地で鋼材加工センターを運営してきた実績を持つ。また、セベルスタリとの協力により鋼材の安定供給を受けることができる。

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ロシアの自動車市場は金融危機の影響で大幅に落ち込んだものの、急速に回復している。ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)によると、2011年1~8月の国内新車販売(乗用車・小型商用車)は168万5,730台となり、前年同期に比べ48%増加した。AEBでは2011年通期で245万台を予想している(2010年:191万573台)。

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三井物産の発表によると、ロシアの自動車市場は2016年に300万台を超え、世界7位の自動車市場に拡大する見通し。ロシア政府は現地生産を強化する自動車メーカーに優遇措置を設けるなど、自動車産業への支援を強化していることから、同国の鋼材加工の需要は今後大幅に伸びると予想している。サンクトペテルブルクなどロシア北西部には外資系自動車メーカーの工場が多く、部品メーカーも集積している。

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