伊自動車大手のフィアットは3日、2013年下半期からイタリアのミラフィオリ工場で新たなプラットフォームを採用したジープのスポーツ多目的車(SUV)を生産する計画を発表した。同プラットフォームはフィアット傘下の様々なブランドに採用する方針を示している。
\3日付けの業界紙『オートモーティブ・ニューズ・ヨーロッパ』(電子版)が同社筋から得た情報として報道したところによると、フィアットはミラフィオリ工場でジープの小型SUVを生産する計画のもようだ。現行のSUVのエントリーモデルである「パトリオット」と「コンパス」よりも小型となり、欧州市場のほか、米国市場でも販売を検討しているという。また、フィアットとアルファロメオからも派生モデルを生産する計画で、フィアットでは「セディチ」に代わるモデルとして市場投入する見通し。アルファロメオの派生モデルは欧州と米国で販売する計画という。
\ \■ フィアット、アルファロメオ向け新型エンジン生産
\ \フィアットは同日、イタリア南部のプラートラ・セッラ工場で2013年初めから、アルファロメに搭載する新型ガソリンエンジンを生産する計画を発表した。同エンジンはアルミニウム製の4気筒燃料直噴ターボエンジンで最大出力は300馬力。気筒容量は1.8リットル、燃料直噴システムの圧力は200バールに達する。欧州の排ガス規制「ユーロ6」および米国の「Tier2 Bin5」の基準を満たしているという。
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