ブラジルの自動車・鉄道部品メーカーであるIochpe‐Maxionは6日、独米系自動車用ホイールメーカーのヘイズ・レマーズを7億2,500万ドルで買収することで合意したと発表した。同社のIochpe最高経営責任者(CEO)は今後について、世界市場における自動車および商用車向けのホイール事業を長期的な視野で強化していく方針を示している。
\ヘイズ・レマーズは、乗用車やトラック向けに鉄鋼およびアルミニウム製のホイールを生産している。Iochpe‐Maxionは同社の買収により、工場が世界13カ国に広がり、営業拠点も自動車産業が盛んな世界の主要国に拡大する。Iochpe‐Maxionではこのような事業地域の拡大に加え、製品ラインアップの強化、サービスの向上、コスト削減効果も見込んでいる。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ヘイズ・レマーズは、経営難に陥り、2009年1月から2010年12月まで時短措置を実施していた。会社更生手続きを申請したが、2009年末には事業再建を完了したという。2011年上半期(1~6月)の売上高は6億6,400万ユーロとなり、税引き後利益で2,900万ユーロを確保した。
\一方、Iochpe‐Maxionはブラジル、中国、メキシコに工場を持つ。従業員数は8,000人を超える。2010年通期の売上高は約9億1,900万ユーロだった。『オートモビルボッヘ』紙によると、同社はヘイズ・レマーズの買収に伴い1,720万ユーロの負債も引き受ける。
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