スペインの自動車部品メーカー、グルーポ・アントリンは14日、フランスの自動車用照明システムメーカー、CMLイノベーティブ・テクノロジーズを買収したと発表した。同社の買収により、欧州の内装照明大手に躍進するという。
\今回の取引では、DDJキャピタル・マネジメント、サーベラス・キャピタル、JPモーガン・セキュリティーなどが出資する投資会社からCMLの資本を全て買い取り、完全子会社にした。
\CMLはフランス東部のブザンソンに本社を置き、チェコ、フランス、ドイツ、ルーマニア、英国、中国に研究開発センター2カ所と7工場を持つ。コンソール照明や周辺照明、昼間点灯用ライト、LED照明などを得意とする。従業員数は約1,000人で、2011年の連結売上高で約1億1,000万ユーロを見込んでいる。
\グルーポ・アントリンは今後、CMLをグループ組織内に組み込み、新たな事業部門とする。また、天井やドア用照明の開発に注力する方針も示している。
\グルーポ・アントリンは内装部品を得意とし、世界23カ国に約1万1,800人の従業員を持つ。2010年の売上高は21億2,600万ユーロだった。
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