独自動車部品大手のコンティネンタルとドイツテレコムが共同開発した車載インターネットプラットフォーム「AutoLinQ」が導入される初の市場は中国となりそうだ。コンティネンタルのヘルムート・マッチ取締役(内装部門担当)は独自動車業界紙『アウトモビールボッヘ』に対し、中国の自動車メーカーから初めて受注を獲得したことを明らかにした。メーカー名は明らかにしていない。業界関係者によると、欧米自動車メーカーとの合弁企業で、中国国内で5指に入る大手という。
\AutoLinQは2009年に初公開されたインターネット接続機能つき車載インフォテイメントソリューション。グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用したオープンシステムで、ドライバーと同乗者は車内から様々なインターネットサービスが利用できる。
\ただ、車載インターネット・インフォテイメント市場は競合企業も多く、厳しい競争にさらされている。フォードは12年から欧州モデルに同社のインフォテイメントシステム「Sync」を搭載するほか、フィアットやルノーは蘭トムトムのシステムを採用している。コンティネンタルは欧米の多くの自動車メーカーと交渉を行ってきたものの、受注には至らなかった。中国メーカーからの初受注で、ようやく市場投入への足がかりができた格好だ。
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