寒波・積雪の影響で前年・前々年と供給不足に陥った反省を踏まえ、ドイツのタイヤ販売業者が冬用タイヤの確保を進めている。独タイヤ販売事業者連盟(BRV)のペーター・ヒュルツァー会長は独業界紙『アウトモビールボッヘ』に明らかにしたところによると、会員企業の9月末の冬用タイヤの在庫量は前年の同じ時期に比べ1.2倍に拡大した。
\冬用タイヤの滑り出しも好調で、BRVのハンスユルゲン・ドレクスラー事務局長によると、2011年9月の業界売上高は前年同期比で15%増加した。独立系自動車修理サービス大手アウト・タイレ・ウンガーの9月の冬用タイヤ売上高も「二ケタ台の伸びとなり、前年を上回っている」(同社の広報担当者)。
\米タイヤ大手グッドイヤーのドイツ法人(グッドイヤー・ダンロップ・タイヤ・ジャーマニー)のライナー・ラントヴェーア社長は「工場は目下、フル稼働の状態にある」と述べ、今期の冬シーズンも前年並みの販売を確保できると見込んでいる。
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