独自動車大手のダイムラーは20日、レンタカー大手のユーロップカー(本社:フランス、ギュイヤンクール)とカーシェアリング事業の合弁会社car2go Europeを設立すると発表した。超小型車ブランド、スマートの2人乗りモデル「フォーツー」を使ったカーシェアリングサービス「car2go」を近く、欧州の40~50都市で開始する計画という。同サービスは欧州ではすでにドイツのウルムとハンブルクで展開している。
\新合弁会社の本社はシュツットガルトに置く。ダイムラーはウルムにある子会社car2goを通して75%、ユーロップカーは25%を出資する。すでにサービスを開始しているウルムとハンブルク、年内に開始する予定のアムステルダム、来年初めにスタートする予定のフランスのリヨンのうち、ウルムを除く3都市のサービスを新会社が引き継ぐ。ウルムでは新たなサービスや技術を試験的に導入していく方針だ。
\また、欧州で5番目にサービスを導入する都市も近く発表する予定という。合弁会社では、新たにサービスを提供する市場(国)ごとにcar2go Europeの拠点や子会社を設立する形式をとっていく。
\合弁会社ではcar2goが持つサービスや技術とともに、ダイムラーの車両に関するサービス、ユーロップカーのレンタカーサービスに関するノウハウや営業拠点などを活用していく。
\Car2goは登録手続きを済ませると市内に配置された車両を自由に利用できるシステムで、2008年にダイムラーが開発した。ドイツのウルムで2009年3月から営業を開始し、ユーロップカーとはすでに良好な協力関係を築いている。国外では米テキサス州のオースティンとカナダのバンクバーですでにサービスを展開している。年内にサービスを導入する予定の米カリフォルニア州のサンディエゴとオランダのアムステルダムでは電気自動車(EV)「フォーツー・エレクトリック・ドライブ」のみを提供する計画で、それぞれ300台を投入する予定。
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