独フォルクスワーゲン(VW)のスペイン子会社セアトは、年内に従業員を1,000人増員する計画だ。10月29日付けの『オートモーティブ・ニューズ・ヨーロッパ(ANE)』(電子版)が、ミューア最高経営責任者(CEO)の話として伝えた。
\同CEOは、近く従業員の募集を開始することを明らかにしたうえで、募集は主にスペイン国内で実施する考えを示した。スペインでは失業率が20%と高く、30才以下の若者に限ると40%に達しているという。また、セアトのブランド価値を高めるための研究開発に、今年は3億ユーロを投入。今後4年間で10億ユーロ以上を投じる計画も明らかにした。
\セアトは昨年、3億1,100万ユーロの赤字を計上した。ミューアCEOは、新型車の積極的な投入と、マルトレル工場の生産能力を最大化することにより、2013年には黒字に復帰することを目指す考えを示した。また、販売台数は、今年は昨年の34万台から8~10%増とし、18年までに80万台に引き上げることを目標としている。
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