独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは10月28日、連邦交通省が支援するプロジェクト「エレクトロモビリティモデル地域―ミュンヘン」の一環として、「A1 Eトロン」20台を投入して実用試験を開始した。電力大手のE.ONや自治体系エネルギー会社のシュタットヴェルケ・ミュンヘンが充電インフラの整備で協力するほか、ミュンヘン工科大学は同モデルの利用状況や他の交通機関に与える影響などを分析する。
\同プロジェクトでは、ドライバーと自動車、充電インフラと電力網の間のデータ通信も研究対象となっており、例えばスマートフォンを活用したデータ通信技術などを試験する。
\A1 Eトロンは、電気モーターのほか、レンジエクステンダー(航続距離延長装置)として小型ロータリーエンジンを搭載している。電気モーター単独での走行距離は約50キロメートルにとどまるが、レンジエクステンダーにより、さらに走行距離を200キロメートル伸ばすことができる。
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