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2011/11/11

一般・技術・その他 (旧)

独ヘンケル、RTM成形による新たなポリウレタン材開発

この記事の要約

独化学・日用品大手ヘンケルは2日、自動車産業向けに新たな繊維強化プラスチック「ロックタイト・マックス2」を開発したと発表した。同製品はポリウレタンをマトリクス材として使用し、レジン・トランスファー・モールディング法(RT […]

独化学・日用品大手ヘンケルは2日、自動車産業向けに新たな繊維強化プラスチック「ロックタイト・マックス2」を開発したと発表した。同製品はポリウレタンをマトリクス材として使用し、レジン・トランスファー・モールディング法(RTM)と呼ばれる技術で成形したもので、エポキシ樹脂をベースとする従来の複合材に比べ硬化時間を大幅に短縮できるとしている。

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ヘンケルはRTM法での製造に適し、硬化時間が短く、取り扱いが楽なポリウレタン樹脂複合材の開発に成功した。常温で粘度が低いため繊維となじみやすく、従来のエポキシ樹脂を使用する複合材に比べマトリクスクラックが発生しにくいという。

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自動車業界は車体の軽量化に向けて繊維強化プラスチックの利用に強い関心を示しており、需要が増加するのは確実だ。ヘンケルは量産に向くRTM法を採用することで将来の市場拡大にいち早く対応し、業界で有利な立場を確保する考えだ。

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