ブロードバンド向け通信機器メーカーの米ブロードコム、蘭半導体大手NXPなど6社は9日、有線通信規格のイーサネット(Ethernet)を次世代車載ネットワーク規格として実用化・普及させることを目指す非営利組織「OPENアライアンスSIG」を設立した。自動車業界からは独BMWと韓国の現代自動車が参加する。
\車載LAN規格としては、コントローラエリアネットワーク(CAN)、ローカルインターコネクトネットワーク(LIN)、LVDS、MOST、フレックスレイ(FlexRay)などの規格が普及しているが、いずれもデータ伝送速度に上限がある。車載インターネットやビデオベースの運転支援システムなど車載ネットワークの通信量増加や複雑化が進むなか、既存の通信規格では対応できなくなることが懸念されている。一方、通信技術仕様の複雑さなどから、現行規格の改良版の開発には多額のコストがかかる。こうした事情から、低コストで超高速データ伝送を可能にするイーサネットを車載用途として利用することへの関心が急速に高まっている。
\OPENアライアンスの設立メンバーはブロードコム、NXP、フリースケール、ハーマン、BMW、現代自の6社。アライアンスは他の企業にも参加を呼びかけていく考えだ。
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