トヨタ自動車と独高級車メーカーのBMWはこのほど、中長期的の環境技術の研究開発で協力することで合意、12月1日に趣意書に署名した。また、BMWがトヨタに1.6リットルと2.0リットルのディーゼルエンジンを供給することでも両社は合意した。
\環境技術では、次世代リチウムイオン電池に関する研究で協力するほか、その他のプロジェクトについても協力の可能性を検討していく。
\BMWはディーゼルエンジンをトヨタの欧州統括会社であるトヨタモーターヨーロッパ(TME)に供給する。トヨタは同エンジンを2014年から欧州市場で販売する予定の車両に搭載する予定としている。同社はBMWから燃費性能に優れるディーゼルエンジンの供給を受けることにより、ラインアップを拡充し、ディーゼル車の需要が高い欧州市場での販売を強化していく。
\BMWはこれまでに、米カーボン・モーターズが生産するパトカー向けのディーゼルエンジンを24万基以上、2019年までに供給する大型受注を獲得しているほか、スウェーデンの自動車メーカー、サーブに2012年から4気筒ガソリンエンジンを供給する予定。同社はエンジンの外販事業を通して、生産規模の拡大による生産・開発費の効率化を図るほか、新たな収益源を確保することを狙っている。
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