駆動装置メーカーの独ゲトラグ(ウンターグルッペンバッハ)は11月24日、トラック向けタイミングギアを手がける米子会社(ゲトラグ・プレシジョン・ギア)をマネージメント・バイアウト(MBO)方式で経営陣に売却したと発表した。経営資源を変速機に絞り込む戦略の一環としている。また、北米の残る拠点は今後、本社(ウンターグルッペンバッハ)直轄の組織として再編する。
\ゲトラグは非中核事業を切り離し、変速機事業に集中する方針を掲げており、今年7月には車軸(アクスルシャフト)事業を英同業のGKNに売却。欧州と北米における電気自動車・ハイブリッド車向け駆動装置技術の独占ライセンスも譲渡した。
\一方、高い成長が見込めるアジア市場への進出も強化しており、10月には中国・上海に地域統括センターをオープンさせた。将来はアジア地域の製品開発センターとして活用する計画。同社は2012年の中国市場のギア生産で90万基、売上高で4億ユーロを見込む。2015年には190万基、10億ユーロの達成を目標に掲げる。
\