9月に倒産した独金属ジョイント・コネクターメーカー、ローベルト・ジーン(RSN、ニーファーン・エッシェルブロン)の再建に明るい兆しが見えてきた。顧客が同社に優先して発注するなど事業存続に向けた支援を得られたことで経営状況が大きく改善している。再建が順調に進んでいることから、同社の管財人は年内にも新たな出資者が見つかると期待を寄せる。
\RSNは自動車・エンジン部品向けにバンジョーボルトなどの油圧コネクターやボールスタッドなどのメカニカルジョイント部品の製造を手がける。同社によると業界最大手で、顧客にはアウディ、BMW、ダイムラー、ポルシェ、ゼネラルモーターズ、日産などの自動車メーカー、ボッシュ、コンチテック、ドイツ(Deutz)などの自動車部品メーカーのほか、クラース(農業機械)、リンデ(工業ガス)などの大手が名を連ねる。ドイツ車の4台に3台に同社の部品を採用されるなど圧倒的なシェアを誇るという。
\同社は倒産後、コスト削減など経営再建に向けた取り組みを進めるとともに、取引先企業から支援を取り付けて製造・販売事業を継続してきた。9月以降の月間売上高は400万~450万ユーロで推移しており、今年通期の売上高は前年比15%増の4,900万ユーロを確保できる見通しという。
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