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2011/12/16

一般・技術・その他 (旧)

独シーメンスなど、電気モーターのリサイクル技術に関するプロジェクトを発足

この記事の要約

独電機大手のシーメンスを中心とする産学連携のコンソーシアムはこのほど、電気モーターのリサイクリング技術を開発するプロジェクト「MORE(Motor Recycling)」を発足させた。特に、電気自動車やハイブリッド車に使 […]

独電機大手のシーメンスを中心とする産学連携のコンソーシアムはこのほど、電気モーターのリサイクリング技術を開発するプロジェクト「MORE(Motor Recycling)」を発足させた。特に、電気自動車やハイブリッド車に使用される永久磁石同期電動機(シンクロナス・モーター)に重点を置く方針を示している。期間は3年で、2014年までに結果をまとめる計画だ。

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シンクロナス・モーターには希土類元素(レアアース)が使用されている。電気自動車やハイブリッド車の普及により、レアアースの需要は今後さらに増える見通しである一方、レアアースの生産は主に中国で行われていることから、需給がひっ迫する懸念がある。

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同プロジェクトは、連邦教育研究省(BMBF)が支援するエレクトロモビリティーの要素技術に関するプロジェクト「STROM」の一環で、電気モーターの修理による再利用や、部品および材料の再利用、再利用しやすいモーターの設計など幅広い範囲を対象としている。また、研究成果は、風力発電設備などレアアースが使用されている他の分野でも活用できると見込んでいる。

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産業界からは、シーメンスのほか、自動車大手のダイムラー、ベルギーの非鉄金属大手ユミコア、先端磁性材料や同材料を用いた製品を製造する独ヴァキュームシュメルツが参加する。学術界からは、エアランゲン大学、クラウスタール工科大学、ダルムシュタットのエコ研究所、フラウンホーファー・システム・イノベーション研究所(ISI)が参加している。

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