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2012/1/6

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、インド市場向け新ブランドの生産開始

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは4日、インド市場向けトラックの新ブランド「バラット・ベンツ(BharatBenz)」から販売する大型トラックを同国のジャーナリスト向けに発表した。3月2日には同ブランドから販売する6~49トンま […]

独自動車大手のダイムラーは4日、インド市場向けトラックの新ブランド「バラット・ベンツ(BharatBenz)」から販売する大型トラックを同国のジャーナリスト向けに発表した。3月2日には同ブランドから販売する6~49トンまでの小・中・大型トラックのラインアップすべてを発表する予定。

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ダイムラーは昨年2月、同国の商用車子会社ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークル(DICV)がインド市場向けに新ブランドを設立すると発表した。チェンナイ近郊のオラガダムに建設した工場はほぼ完成しており、エンジンや駆動装置の試験生産をすでに開始しているという。同工場の建設投資は約7億ユーロ。現在の生産能力は年3万6,000台だが、年7万台まで拡大できるという。

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ダイムラーによると、インドの中・大型トラック市場は世界3位の規模で、2011年は30万台を大幅に超えた。同社は新ブランドの設立により、成長市場の同国で、より現地ニーズに合った製品を提供し、事業基盤を強化する。

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新ブランドでは将来、部品の85%を現地調達する予定。販売網は今年末までに約70カ所となる見通しで、さらに拡大していく計画だ。

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ダイムラーは昨年7月、同国に金融サービス部門「ダイムラー・ファイナンシャル・サービス・インディア」を立ち上げた。自動車金融サービス事業にも進出することで、生産と並行して販売事業も強化していく。

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新ブランドから販売する大型トラックはメルセデス・ベンツの「アクサー」のプラットフォームを、小・中型トラックは三菱ふそうの「キャンター」や「ファイター」シリーズをベースにしている。

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また、インド市場向けのモデルは同国の排ガス規制「BS III(ユーロIIIに相当)」に対応している。

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