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2013/2/1

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この記事の要約

ドイツ政府が支援する小型電気自動車の開発プロジェクト。軽量でありながら高い安全性を持ち、手ごろな価格で購入できるような小型電気自動車の開発を目指す。昨年5月にスタートし、先ごろ駆動装置とシャーシの試験に成功した。\ \ […]

ドイツ政府が支援する小型電気自動車の開発プロジェクト。軽量でありながら高い安全性を持ち、手ごろな価格で購入できるような小型電気自動車の開発を目指す。昨年5月にスタートし、先ごろ駆動装置とシャーシの試験に成功した。

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従来の電気自動車は軽量だが最低限の安全性しか確保されていないモデルか、安全性に優れるが重量が重く、価格も高いモデルのいずれかになってしまうケースが多い。このため、同プロジェクトでは重量を最小限に抑えつつ、高い安全性を確保し、価格も低く抑えられるような量産車の開発を目指している。

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同目的の実現に向け、ボディにはモータースポーツで採用されている軽量で安全性の高いモノコック構造を採用した。また、パッセンジャーコンパートメントには炭素繊維強化プラスチックを使用する計画。

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炭素繊維強化プラスチックは航空機や高級スポーツカーなどに使用されているが、生産に手間がかかり価格も高い。同プロジェクトでは炭素繊維強化プラスチックを小型量産車にも利用できるようにするための研究にも取り組む。

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同プロジェクトは独高級車大手のBMWが主導する。自動車大手ではダイムラーも参加している。研究機関からはミュンヘン工科大学(TUM)が参加。このほか、ドイツ連邦道路交通研究所(BASt)、自動車部品大手のコンティネンタル、安全システム大手のオートリブ、電機大手のシーメンス、電力大手のE.ON、技術監査大手のテュフズードなど幅広い分野から多数の企業が参加している。

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同プロジェクトは政府が進めるハイテク戦略の研究開発プログラム「IKT2020」および連邦教育研究省(BMBF)が支援するエレクトロモビリティーの要素技術に関するプロジェクト「STROM」の一環に位置づけられる。政府は2.5年で1.080万ユーロを支援する。

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